英語。
それは否定しようがない世界共通語。
私が進みたい分野は殆どアメリカ生まれ。
それが日本国内ではマイナーであれば本場から情報を仕入れる必要がある。
必然的に英語無しではやっていけない。
高校時代は殆ど同じ英語能力だった友人は、海外に滞在せずとも今ではTOEIC750点オーバーである。
スコアでその人の英語力は測れないのは承知だが、730点超えれば「英語できますよ」と言う権利が与えられると勝手に思っている。
先週大学の学食で行ったTOEIC模試では605点であった。
650点あれば「ちょっと英語できますよ」と言う権利が与えられると勝手に思っているので来月の本番は自己最高点を出せるよう努力したい。
(実際は得点は受験者の正答率の偏差できまるらしいので、得点のカウント方法に若干相違があるが)

本題に入るが、私は夏休みが始まる前、日本を観光しているバックパッカーの為にルームシェアを募集していた事がある。
なぜかというと、
・自分の会話能力がどこまで通じるか試したい
・デザインやIT分野にお勤めの人と話したい
という利己主義極まりない理由であるが、宿泊費は1泊1000円で出していたし、リアル東京男一人暮らしカルチャーを見るには最適じゃないかと勝手に思っていた。

半ば冗談半分でルームシェアサイトに広告を出したが、その翌日から1日5通程度メールが届いた。
そのうちの7割は中国・韓国人の男友達をもつ日本人女性からで、その友達の宿泊先を探しているんだとか。
旅行者ならまだしも日本滞在中で仕事をしているとの事だったので、ゴメンナサイと返事をした。
他にはフィンランド人・ロシア人・ドイツ人からの20代中盤の旅行者。
中にはペルシャ人の女の子からも問合せが来た事もある。なかなか需要があるようだ。

そして今月頭に、あるインド人からメールが来た。
「30前半の大学生で、既に日本に住んでいるが家賃が厳しくて他に移りたい。
決まるまで1ヶ月ほど泊めてもらえないだろうか?」との事。
メールアドレスのドメインを見ると、国内トップクラスの研究所のもの。
色々と聞いてみると、IITsで学んで、その後東京の研究所の研究生をしていて来年から正規のドクターコースに進むようだ。さぞかし優秀な研究者なんだろう。

だが一ヶ月はさすがに無理なので、一緒にお安く住みやすい寮なりアパートを探す事にした。
良さそうな寮が見つかったので、彼はさっそくそこへ申込書を取りに行き、漢字が読めないようなので私が手伝う事になった。近所のうどん屋でタヌキうどんを食べて事情を聞き、幾つか調べる必要があったので自宅へ。

家へ着き、彼の外国人登録証や受け入れ先の研究室の名刺から、入居申し込み書を代筆していると、この申し込み書は学部生専用の学生寮のものなのでちょっと心配になってきた。
彼は現在研究生という外部生の立場で、おまけに家族から一切資金援助を受けていない。
この複雑な彼の身の上を日本人の私でさえこう書けばよいと断言できずに苦戦した。
収支情報の記入欄では、彼は「教授からSAの給料って事で10万貰っていてそれだけだよ!」と笑いながらインド訛りのイギリス英語で話す。

その後パーソナルな項目に入り、趣味は?と聞くと
笑顔で「自分の分野の研究と、機械工学の本を読んだりしてる」と答える
最近の関心事は?と聞く
笑顔で「Plasma gasification」と答える

Plasma gasification。
その場で説明してくれたが、専門的な英語ばかりでさっぱりなので彼が帰ってから調べた。
彼は博士号を取得後母国でこの技術を使ってゴミをエネルギーに変える仕事をすると言っていた。
趣味から関心事から今後の予定まで立派すぎて、私はただただ関心するばかりであった。

彼はとにかくよく笑う。
本番用の申し込み書の裏を私が誤ってペンでテスト書きしたら爆笑。
学部生用の申込み書の親権者欄に仕方なく、研究室の教授の名前を書いて私も爆笑。
大事なものなのに笑いの連続で微妙なまま別れを告げた。

それ以降もメールで連絡をしているが、またお会いできたらと思う。

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